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バンレンからメクロンまでのローカル線

サムットサコン県のローカル線に

 1月の報告にもあったように、水害のため切符を買ったローカル線が、休止したため前回はバスでメクロンまで出かけた。
 7月12日は、レベンジとして再度、マハチャイに出かけて、バンレムBan LaemからメクロンMae Klongまで25kmのローカル線に乗車した。

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マハチャイの港から渡しで対岸に渡る。3THB


駅に着いたら、午後13.30発とある。ちなみに、午前は7.30と10.10で午後は13.30と16.40発の4本のみ。始発から終点まで15駅あって、運賃は2等で10THB。ちなみに全席2等で、政府が行っている3等列車は無料にはなっていない。


列車が来ない間に、周辺を歩いてみた。
人通りの少ない日曜日の昼である。今までは、船着場から駅までの路地を歩いたが、この町にも車が通る大きな道はある。しかし、バンコクから1時間、車で走ったサムットサコン県の漁港町では、大きな産業があるのか?少し、歩いてみよう。
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まず、駅から線路沿いに数百mほど歩いてみた。
右の家のさらに奥には河が流れている。
闘鶏を飼っているようだ。

線路脇の家は、床下に水が浸水。線路脇のバラック小屋にも住民がいる。
それを進んで、大きな道に出て、左折して街中に入った。
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商店もあり、建材なら何でもやもある。消防もある。



町を歩いて、駅に戻ると

ようやく列車が入ってきた。2両連結である。
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よく見ると、列車の一部が故障で、取り替えているらしい。
定刻に遅れても誰もが文句を言わない。ごく当たり前のように受け入れている。15分ほどしてようやく列車がスタートするころに乗ってきたお客もある。あせらないで、ゆっくりと乗る。
列車がスタートして、しばらく町が続くのかと思うと、次の停車駅はお寺の前。
門前町である。

この駅を過ぎると、塩田地帯に入る。
最初は池か、海岸かと思ってみたが、サムットサコン県に1月に来たときに、道路沿いで塩の売店が並んでいたのを思い出した。日本の塩田風景をご存知の方ならお分かりだが、塩水を貯めて、日光による自然蒸発。濃い塩水が溜まると、徐々に塩水を海から流し込むのをやめて、塩が堰堤に付くのを待っている。
土色の塩田が、白く塩が吹くようになってから塩を集める。
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ローカル線に乗車してみて分かったことは3つある。
1.沿線の開発は、単に線路を敷設しただけでは進まない。
 列車によって、どことどこを結ぶネットワークが良くなったかどうか、また、沿線自身に何か産業が無いと取り残される。森林鉄道も、材木を切り出すことが無くなれば、線路も撤去される。鉱山鉄道も同じ。
2.いくら、道路にお金を使っても、車の無い、弱者は鉄道に頼らざるを得ない、事もある。
3.低所得者住宅を沿線で見た。あまりにも各一的な設計では、面白みが無い。
 数点のデザインから選べるなら、少し違った町になっただろうが、昭和30年代の公団住宅のように外見の棟番号が分からないと、自宅に戻れないとの同じである。画一的なデザインでは満足できない。
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by tmothailand | 2009-07-16 21:45 | タイ